大阪府池田市桃園2丁目の広場で11日午後5時ごろ、鉄製の照明柱(高さ約4・5メートル、直径約14センチ)が倒れ、近くにいた大阪市内の小学4年の女子児童(10)が左手をはさまれて人さし指切断の重傷を負った。照明柱を管理する池田市が12日発表した。根元がさびて折れており、市は腐食が原因とみている。市は女児側に謝罪し、市内の公園にある照明柱約420本の緊急点検を始めた。
市によると、倒れた照明柱は1996年、トイレなどがある広場の道路際に設置された。近くに猪名川河川敷のグラウンドがあり、女児は兄の野球の試合を観戦するために母と訪れていた。試合後のミーティングが広場であり、女児が座っていたところ、照明柱が傾いたため支えようとしたが、重さに耐えきれず地面と柱に手を挟まれたという。女児は救急車で搬送され、入院した。
近所の会社員男性(45)によると、休日の河川敷グラウンドは野球やサッカーをする子どもたちでにぎわい、散歩やランニングをする人も多いという。男性は「子どもたちが通る場所なので心配。市はきちんと管理してほしい」と話した。
市みずとみどりの課は「ほかにも老朽化のため腐食して危ない柱があるかもしれない。点検を徹底し、再発防止に取り組みたい」としている。
朝日新聞社/ 2016年2月13日