静岡市は4日、同市清水区の清水船越堤公園の遊具「ターザンロープ」の使用中にロープと滑車を接続する金具が破断し、市外在住の小学6年生の女児が地面に落下し打撲などの軽傷を負う事故があったと発表した。金具とワイヤが長期にわたり接触し、金具が摩耗したことが原因とみられる。
同公園を管理する市都市計画事務所によると、女児は3日に遊具を使用し、地面から高さ80センチほどのところで落下したという。同日から遊具を使用禁止とした。業務委託で年1回の定期点検を実施していたが、2015年7月末の点検では滑車部分の金具の摩耗を発見できなかった。
公園の設置は1979年で、金具の交換がこれまで行われたかは現時点で確認できていないという。
市内にはほかにターザンロープのある公園が10カ所あるが、いずれも遊具の構造が違い、危険がないことを4日までに確認した。市の担当者は「今後は金具を原則毎年交換して安全を確保したい」と話している。
静岡新聞/ 2016年1月5日